梅雲丹の歴史HISTORY
古代唐僧が伝えた古伝の健康食「梅雲丹」
“雲丹(うんたん)”とは中国縁の言葉で、栄養価が高く健康を保つ食品を意味します。
日本では「ウンタン」を呼称する食品は次第に減って、明治以後は海胆(うに)が雲丹の文字を独占するようになりました。
筑前の大宰府・筑紫野地方には、古代唐僧の伝承により、梅仁(梅の種子)を必須原料とする梅で作った雲丹、「梅雲丹」が、不老長寿の健康食として伝えられていました。

その昔、奈良時代に中国から渡来した唐の名僧・鑑真和尚の一行は、暴風に遭って薩摩に漂着しました。
陸路北上して奈良の都へ向かう途中、 筑紫の国に一時滞在し、一人の唐僧を残して 北上を続けました。 その唐僧は筑紫の国に永住し、仏教布教だけでなく農地の灌漑や土木建築、文学、医学、薬学まで、 この国の文明高揚に尽くしながら、百歳を超す長寿を全うして、里人から “仙人和尚さん”と尊敬されました。没後は余徳を慕われて、筑紫野市針摺峠の森の中に祀られていました。
「馬の油」と「梅雲丹」は、この唐僧が伝え残した最高の民間薬だったのです。梅雲丹を毎日なめていると、野菜嫌いの美食家でも野菜を美味しく感じるようになります。その反面、甘いお菓子や肉類は少ししか食べたくなくなったり、無意識のうちにバランスのとれた食習慣が身につくといわれています。
医食同源、健康の基本は食生活の改善からはじまります。