2025/10/24


昨今の地球温暖化の影響を受けていると考えられます。当社の「ソンバーユ」は、原料となる馬油を、年間の寒暖差を活かして自然に固液分離させ、固形層を採取しています。近年は夏の高温傾向が長引き、冬は十分な冷え込みが得られず、かつ短期間で終わる状況が続いています。加えて、近年は液層のみを取り出す技術が進んだこともあり、結果として固形層の割合が相対的に減少する傾向があります。さらに、食用馬の飼料の見直しも、馬油の性状に影響を与えており、固形層の産出量減少の一因と考えられます。
各社様の製造工程を詳細に把握しておりませんが、当社の製法には独自の特徴があります。
「ソンバーユ」は、原料を自然なかたちで固液分離する工程に、2年以上の時間をかけています。また、成分の安定を目的とした化学的な処理や、外見を均一に見せる加工なども一切行っておりません。こうした製法ゆえに、自然環境の影響を大きく受けやすいのです。
数年前より固形層の採取量は減少傾向にあり、これまでは長年ストックしていた原料を用いることで、製品供給を維持してきました。しかしながら、2026年2月以降、その備蓄原料による補充も困難になる見通しが立ちましたため、2025年秋にお知らせすることといたしました。
気候変動の傾向を踏まえると、固形層の原料確保の見通しは立っておりません。一方で、液層馬油を原料に製造する「ソンバーユ液状シリーズ」は、安定した供給が可能です。
いずれも食用馬の副産物である脂肪を原料としており、塗布量や使い方、角質へ浸透してからの効果に差はございません。ただし、テクスチャーの違いとして、液層馬油はよりさらっとした感触で、べたつきを感じにくい利点がございます。
「ソンバーユ液状特製55mL」は、液層馬油の最上部を用い、取出口の先端部が突起状で少量ずつ衛生的に取り出せる仕様となっています。
「ソンバーユポンプ式155mL」は、中身は「液状特製」とほぼ同じです。空気の吸引がなく酸化しにくい、内袋付きの二重構造の容器を採用しています。